蓼科日記(第4期)

これを遺書とする

『星をふたりで』

 

星をふたりで (ひらり、コミックス)

星をふたりで (ひらり、コミックス)

 

初めての百合単行本です!

女の子の友情だけではおさまらない何かを表現したくて描きました!

楽しんでいただけたら嬉しいです!

 

 本日はピュア百合アンソロジー「ひらり、」のコミックスから(たぶん数日続く)。文学作品をめぐる女の子2人を描いた「星をふたりで」「銀河に広がる世界をふたりで」「思い出をふたりで」(先生曰く"文学シリーズ")、自分とは正反対だと思っていたクラスメイトにドキドキしてしまう「健康診断ふたりきり」、親友に彼氏ができた女の子の話「あなたと彩る世界の色」と書き下ろし一篇が収録されています。

 "文学シリーズ"3作はそれぞれ、『星の王子さま』『銀河鉄道の夜』『枕草子』をモチーフにしているのですが、どれも読み終わったあとに元の作品を読み直したくなる魅力を持っています。特に「星をふたりで」は海外の作品の話だけに、訳の違いが作中でも語られており、『星の王子さま』は本棚にあるにも関わらず書店に足を運んでしまいました。作中で言及されている河野さんの訳本(新潮文庫)を手に取ったら「『君の膵臓をたべたい』で話題」と書いてあったので、影響されてホイホイ本屋にやってきたと思われたくなくてそっと棚に戻しました。

 方向性の違う作品が詰まっていて、さまざまな味の百合が楽しめるお得な一冊です。是非お手にとってお確かめください。