あのキス第35話「黎明を過ぎて」 ―― 黒沢さんを変えた白峰さんと、白峰さんを変えたい黒沢さん ――
ご無沙汰してしまいました。
今年も独り身の寒さが身にしみる私がやるのも烏滸がましいんですが、せっかくなので便乗してクリスマス的なネタです。
注意
この記事は、『あの娘にキスと白百合を』単行本7巻まで既読であることを前提に書かれています。ネタバレによって魅力が損なわれるほど浅い作品ではありませんが、未読の方は是非この機会にどうぞ。
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【メモ】Unreal Engine 4のUIのCJKフォントをなんとかする
はじめに
Unreal Engine 4を触る用事があったんですが、エディタの日本語表記がCJKフォントでちょっと辛かったので、低い技術力で頑張って調べました。
CJKフォントというのは、大ざっぱに説明すると「字形が欧米人の雑な感覚からすると似ている中国語・日本語・韓国語圏の漢字を同じものとして扱っている」フォントです。日本語対応のハードルを下げたという面では良いんですが、個人的にはどうも気持ちよくないと思っています。
TL;DR
お好きなTrueTypeフォントを"DroidSansFallback.ttf"にリネームして、UE4がインストールされているパス(例 C:\Program Files\Epic Games\UE_4.18)にあるEngine\Content\Slate\Fonts\DroidSansFallback.ttfと置き換えてください。
源真ゴシック(http://jikasei.me/font/genshin/)に置き換えてみた例。
もしかしたらこれだけだと足りてないかもしれないんですが、とりあえず問題が解決したのでよしとします。足りてなければ同じフォルダの中のフォントを置き換えれば良いはず。
辿り着くまでの話
たぶんUE4がインストールされているフォルダのどこかにフォントがあるんだろう、それをリネームした日本語フォントと置き換えればOKじゃん? というのは容易に想像できる結論だったのですが、意外と解決に時間がかかりました。
というのも、本来のゴールの近くに"EngineFonts"なるいかにもな名前のフォルダ(Contentの下にある)があって、そこにいかにも日本語の字形がヤバそうなにおいのするフォントが入ってるんですよ。これがttfとかttcとかじゃなくてUEのファイル形式であるuassetで格納されてるので、わざわざ日本語フォントをUEにインポートしてから置き換えたりして時間を無駄にしました。
ただこのフォルダにあった"DroidSans.tps"をテキストエディタで開いたら、
<Notification>
Redirect: ../Slate/Fonts/DroidSans.tps
Notes:
って書いてあって、そこから答えに辿りつけたので結果オーライというやつです。
ちなみに、この記事を書く前にちょっと調べて、"Slate"はUE4のUIフレームワークの名前だということを知りました。この知識さえあればあっさり解ける問題だったんですが、ゲームエンジン歴5分ぐらいの筆者にはわかるはずもありませんでした。
『星をふたりで』
初めての百合単行本です!
女の子の友情だけではおさまらない何かを表現したくて描きました!
楽しんでいただけたら嬉しいです!
本日はピュア百合アンソロジー「ひらり、」のコミックスから(たぶん数日続く)。文学作品をめぐる女の子2人を描いた「星をふたりで」「銀河に広がる世界をふたりで」「思い出をふたりで」(先生曰く"文学シリーズ")、自分とは正反対だと思っていたクラスメイトにドキドキしてしまう「健康診断ふたりきり」、親友に彼氏ができた女の子の話「あなたと彩る世界の色」と書き下ろし一篇が収録されています。
"文学シリーズ"3作はそれぞれ、『星の王子さま』『銀河鉄道の夜』『枕草子』をモチーフにしているのですが、どれも読み終わったあとに元の作品を読み直したくなる魅力を持っています。特に「星をふたりで」は海外の作品の話だけに、訳の違いが作中でも語られており、『星の王子さま』は本棚にあるにも関わらず書店に足を運んでしまいました。作中で言及されている河野さんの訳本(新潮文庫)を手に取ったら「『君の膵臓をたべたい』で話題」と書いてあったので、影響されてホイホイ本屋にやってきたと思われたくなくてそっと棚に戻しました。
方向性の違う作品が詰まっていて、さまざまな味の百合が楽しめるお得な一冊です。是非お手にとってお確かめください。
『ときめく、はじめての。』
「コミック百合姫」に掲載されていた野中友先生の読み切りをまとめた単行本。表題作「ときめく、はじめての。」を含めた5本と、書き下ろし1本(表題作のアフター)が収録されています。
野中友先生曰く、
読んだ後にこの子達の行く先を想像するまでが百合、という気持ちで描きました。よろしくお願いします。 (カバー袖より)
全体として「カップル成立前夜、的な部分」を描いているため、単純なボリュームで捉えると物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それこそが本作の魅力であると筆者は思っています。各作品、そしてその末尾に添えられた1ページのアフターストーリーという構成が作る、ひと組の女の子たちを半直線(?)的に描き出した、彼女たちの幸せを想像する余地を残した空気感を味わっていただければ幸いです。
ごあいさつ
以前のブログは「毎日書く」を目標にしていたのですが、敢えなく挫折しました。全記事を下書きに入れるのが面倒だったので、新たにブログを作って、諸々をちまちまと書いていくことにします。